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2016年08月26日
「京、静華」 京都・岡崎・中国料理
「京、静華」が浜松にあった頃、友人に連れられて食べたことがあった。
その後、店を閉じられ、北京に留学され京都で再び店を開られ、
以来何度伺ったことだろう。
毎回、心に残る料理と出会うのだが、今回も同じことが起こった。
ご主人の宮本静夫さんは、時間があれば文献を読み、
そこから発想を促し、試作を続けるという。
全身料理人である。
明石のすずきの豆鼓炒め。
ふっくらとした食感にまず驚き、豆鼓の使い方にも感動。
瞬時に「京、静華」の世界に没頭する。
中華の前菜サラダ。
この日は、メイタガレイに季節の野菜が入る。
かき混ぜながら食べる。
味の変化が楽しめる。
冷たい焼売。
周りはかき氷。
透明感のある皮。
餡の充実感にうれしくなる。
とうもろこしの料理。
最初は、アイスクリームとかき揚げ。
そこにスープがかかる。
温度差によって甘味がことなる。
同じ食材をこのようにみせる力の凄さ。
アワビと冬瓜のスープ。
この上湯の上品でかつ味わい深さ。
これは宮本さんの歴史が現れているようだ。
イチジクと千両なすの蒸しもの。
ゴーヤ、トマト、サツマイモなどにレモンと青唐辛子のスープ。
爽やかな味わい。
海老のステーキ。
海老のすり身と身を重ねる。
この季節だけの万願寺唐辛子の影響力極めて大。
黒豚のスペアリブ 黒酢ソース。
四川唐辛子、鷹の爪、八角・月桂樹、フレッシュの台湾バジル、ネギ、生姜などを加え、
刺激的な味わいに仕上げるのだが、スペアリブの旨みがぐんと生きる。
浜名湖のどうまん蟹をつかった炒飯。
どうまん蟹の味の濃さと炒飯が合体したときのマリアージュは素晴らしい。
貴重な一品となった。
いつもの杏仁豆腐。
このぎりぎりまでの柔らかさはなんだろうと考える。
小菓子。
ルバーブの蒸しケーキ。
モモのコンポート。
杏仁と種を使ったおから。
フルーツティー。
この満足感にしばし浸るのであった。
「京、静華」
京都市左京区岡崎円勝寺町36-3 2F
075-752-8521
投稿者 geode : 01:49