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2016年10月18日
「富小路やま岸」 京都・富小路六角・日本料理
いま、京都で話題を集める割烹の一軒。
「富小路やま岸」は、懐石の心を尊びながらも、新たな世界を生み出そうとする勢いを感じる。
入り口からやや長いアプローチがあり、そこでも期待感が高まる。
店内はカウンターのみ。
まず、杉八寸が出る。
鮎と茄子だ。
海のものと山のものを盛る。
これは茶の湯の世界観。
こんなところから料理の世界に入ってゆく。
大きな蓮の葉にジュンサイ、ミョウガ、糸瓜、貝類などが入る。
これを傾け、ガラスの器に移すと前菜となる。
一つの動作により、印象はかなり変化する。
続いて真鰯をたいた料理がさり気なく供される。
これがなんとも懐かしい気持ちを呼び起こす。
造りはマグロ、金目鯛、剣先イカ。
椀物は鱧と松茸、そして冬瓜。
梅の酸味をきかした味わいに和みを覚える。
ここからやおら握りに入ってゆく。
最初は毛がに。
トロにこのわたという豪華バージョン。
これに驚いているとウニをどっさり。
もう贅沢なこと!
炊きたての白いごはん。
ごはんのお供もしっかり。
お菓子は最中。
京都の料理店は常に変化を繰り返す。
繰り返すからこそ、いつの時代も最先端を走り続けることができる。
そんな感覚を覚えたのであった。
「富小路やま岸」
京都市中京区富小路通六角下る骨屋之町560
075-708-7865
投稿者 geode : 01:39