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2016年11月21日

「じん田」 大阪・天満・鰻

焼き立ての関西風の鰻は旨い。
「『野田岩』のご主人が焼いてくれた地焼がいちばん美味しかった」と、とある料理人が話したことがある。
関西風の鰻の特徴は、焼き立てにあり。
友人の料理人は、「オレのところに来る30分前に連絡しろ、焼き立ての鰻を食べさせるから」と話してくれたこともあった。
そんな関西風の鰻が少なくなっている。

大阪の天満市場にあるうなぎ屋「じん田」はずっと関西風を標榜する店だ。

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開店して9年目にして、2階を飲食スペースとすることができた。
1階で鰻をさばき、そこから紀州備長炭でじっくり焼き上げる。
すべて手作業、一連の動きで鰻を扱う。

うな重を食べた。
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まずは肝吸いで喉を潤し、鰻への助走が始まる。
次第に口の中が鰻の味わいを想像する。唾液がじんわり流れ出る。

鰻だけを口に運ぶ。
わずかに炭を感じさせる香りの魅力的なことよ。
皮目のサクッとした歯ざわり「おぉ!これだ地焼の醍醐味」と叫びたくなる。
歯を入れるとつぎはふんわりと鰻の甘味が押し寄せる。
ご飯も一緒にかきこむ。
スキッとした鰻の脂分も見事だ。
ご飯も進む。

久しぶりの関西風。
次回の訪問はすぐだろうと想像した。

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「じん田」
大阪市北区池田町7-6
06-6882-5115

投稿者 geode : 01:48