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2016年12月09日

「センプリチェ」 京都・中書島・イタリア料理

静かに興奮するということがある。
アンビエント・ミュージックというカテゴリーがある。
楽器を激しくかき鳴らすのではないが、淡々とした音の積み重ねが、いつの間にか身体の奥底を刺激してくれるのであった。
「センプリチェ」で久しぶりに食事をして、そんな興奮を味わった。

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オーナーシェフの西山哲平さんは研究熱心なシェフ。
その気持が確実に料理に反映されている。

洛芋の温かい一口スープ 秋トリュフ。
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バターのコクがうれしい。

伊勢海老とそのミソの漬け 焼き葱の餡。
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熟成感を味わう。

寒ブリのハラミ、蟹内子のソースと半乾燥マッシュルーム、ユリネ、菊。
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ブリの脂ののりが凄い。その脂分にマッシュルームのコクは拮抗する。

サラダは
林檎(紅玉)のソースと青菜のクリーム。
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このサラダを食べる度に、クリエーションを感じる。
瑞々しさ、温度、味わいの融合を考えるのだ。

サツマイモのペーストを詰めたトルテッリ へしこのソース 銀杏と天然大鰻。
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一見、複雑な構成と思うだが、食べていると優れた一体感とはこのようなものかと納得するのだ。へしこの塩味もきいているのだろう。

金目鯛 牛蒡のソースと里芋 秋トリュフ。
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艶めかしい一皿であった。香りに誘われ、味わいに心が揺れる。

タリオリーニ 桜海老とアボカド、蕪おろし。
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桜海老の存在感とタリオリーニの食感が生み出す世界の楽しみ。

ジャガイモのニョッキ 根菜の餡と真珠貝。
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真珠貝の貝柱の凝縮した味には驚きであった。

蝦夷鹿ロースとビーツ 春菊、胡麻、胡椒のソース。
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これは質と火入れの勝利である。

蟹の一口焼きリゾット。
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締めの一品。インパクトあり。

柿のソテー コーヒーのジェラート 蜂蜜風味のクリーム。
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エスプレッソ。
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小菓子。
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「センプリチェ」
京都市伏見区表町582-1
075−605-4166

投稿者 geode : 01:23