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2016年12月20日
「白」 奈良・三条町・日本料理
「白」と書いて「つくも」と読む。
百に一本足らない 九十九からが由縁。
料理人と食いしん坊が入り混じっての食事である。
海外での経験も豊富なご主人の料理は、かなりの評判を呼んでいる。
先付は
冬至南瓜と生麩と小豆。
南瓜は夏の産物だが冬まで保存がきき、寒い冬を越せるように食べる。
また「南瓜」はなんきんとも読み、「ん」は運を盛るという言う意味もあり。
季節のご挨拶!
粕汁は白味噌と純米大吟醸の酒粕が入る。
雲子、ごぼう、ミョウガ。出汁の塩梅が素晴らしい。
ミニちらしと供された一品。
マナガツオは5日間熟成させるという。
食感が艶めかしい。
大根とすっぽんの炊合せ。
すっぽんの出汁は偉大だ。
八寸は冬の日本の風景。
わらづとをイメージし、中には金目鯛が入る。
雪化粧の様子をあらわす。
ぶりの醤油板焼き、上にはビーツ。
醤油板はもろみでつくる。ぶりの脂分をやわらげる。
サラダである。
野菜のテリーヌが潜んでいる。
大根の漬物、リンゴのソース、ゴマダレのジュレなどアクセントがきいている。
信州八ヶ岳のそば。
8.5対1.5の割合。
鴨汁そばである。
鴨汁につけたときのそばの香りも見事。
出汁だけ残し茶粥をいれる。
一気に世界観が変わるがおかわりをしたくなる。
締めは春日大社縁のあかつき餅。
そのためにご主人は御札をもらいに行ってくれたのである。
これは感謝。
あかつき餅の中には奈良のいちご・ことかが入る。
小さな抹茶で終了。
たのしく刺激的な時間でした。
「白」
奈良市三条町606-2 南側 1F
0742-22-9707
投稿者 geode : 01:09