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2017年03月24日

「アドック」 大阪・福島・フランス料理

土佐堀の「トゥールモンド」から福島の「アドック」に移転して数年が過ぎる。
シェフ・高山龍浩さんの気概を感じるレストランだ。
シェフにはビジョンがあり、それを叶えるように考え、動いている。
この日は8名の食事であった。

まだ、戸外は冷たい風が吹いている。
コートは必携である。
最初に温かい料理が出た。
アスパラを使ったフラン、藁の香りのするミルクの泡。
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これで身体がぐっと温まる。シェフのもてなしの一品である。
食べるという気持ちが整う。

恒例の前菜。
牛テールのゼリー寄せ
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一口コロッケ・空豆と蟹、ジャガイモにスナックエンドウ
稚鮎に生ハム
ホタテ
季節感とシェフの遊びココロが満載。

フォアグラ、バニラ味噌。
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米粉のチュイル。ねっとりと語りかけるフォアグラに味噌が静かに寄り添い、味噌がそっと囁くのだ。

馬肉、ミル貝、行者にんにく。
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馬肉のタルタルには蕎麦の実。身を噛むことで馬肉の咀嚼が促進する。
新たな食べ方の提案だと思ってしまう。

オマールブルー、豆、新じゃが。
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オマールブルーの甘みを引き出すエスプレットの刺激がいい。
豆は泡や形を残すなど使い方に工夫あり。
一皿の中でも味の変化が楽しめる。

七谷鴨、新玉ネギ。
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黒いラビオリがインパクトあり。
七谷鶏のコクもうれしい。歯ごたえは弾力のなせる技。
新玉ネギの甘味も相乗効果を生み出す。

マナガツオ、タケノコ、ホタルイカ。
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このスタイルでマナガツオを出すのにはびっくりだ。
地中海の魚醤を香りつけで使用。ここから生まれるコク。
食べごたえのある一皿。

青トマト、フロマージュブラン。
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口直し。すっきりさっぱり、きっぱり。

七谷鴨、人参。
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この鴨の胸肉の火入れ。脂身の艶と肉の充溢感。
ナイフを入れる前からうまさが伝わってくる。
口の中で鴨が暴れること!まさに季節を象徴するジビエの醍醐味を楽しむ。

イチゴ、ココナッツ、ハイビスカス。
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トロピカルだが、イチゴの存在がうれしい。

土佐文旦、生姜、ムラング。
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柑橘の爽やかさ、生姜の刺激、ムラングの艶などが渾然一体となる傑作。

エスプレッソ。
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ミニャルディーズ。
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高山ワールドに身を任せ、充実のディナーとなった。

「アドック」
大阪市福島区福島1-1-48
06-6225-8814

投稿者 geode : 01:42