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2017年06月07日
「鮨 原正」 大阪・谷町9丁目・寿司
「原正」は「ハラショー」に由来する。
これはロシア語の「素晴らしい」という意味である。
このネーミングを知ったときはいささか驚いた。
この日は、アテを3つで、そこからにぎりと続く。
鮑、蛸、青柳である。
「鮨 原正」を印象つけるネタだ。
舌に吸い付くというか歯を入れたときの分厚さが違う。
これには清酒が欲しくなる。
香の物の工夫がいい。
さあ、にぎりに進む。
イカ。
この包丁の入り方が大将・石川功さんの技。
甘味が半端ではない。寿司飯との一体感にも驚く。
アマテカレイ。
カツオ。
アイナメ。
寿司飯とネタが一緒になくなってゆく。
とり貝。
身が厚い。じんわりと甘味が滲んでくる。
中トロ、大トロ。
肌理の細やかさと上品な甘さが口の中で変幻自在。
あまりにも艶めかしい。
小柱。
歯ごたえの楽しさ。
穴子に鯵。
素材の良さと技術の結晶を感じる。
ハマグリは柚子で味を補う。
詰めでない風味との出会い。
ネギトロ。
海苔の香りとトロの甘味に笑みがこぼれる。
巻き寿司といなり。
この遊びココロもうれしい。
かんぴょうとコハダ・がり。
江戸前の仕事をしっかり味わい終了。
のどぐろやハモでじっくりとった出汁。
魚のうま味だけを抽出である。
抜群の安定感が全身をかけめぐる。
「鮨 原正」
大阪市天王寺区上汐3-8-9
06-6773-5518
投稿者 geode : 01:40