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2017年06月12日
「ほうば」 大阪・北新地・韓国料理
安定感がある。
同じメニューだが、飽きることがない。
これは難しいことだが、「ほうば」はそれをやり通す。
まず、最初の15種類のナムルで気持ちを掴まれる。
野菜をこれだけナムルというスタイルで食べることができるのは、ここだけなのだろう。
つまりオリジナリティがあるのだ。
つづくちぢみも同様の効果を放つ。
この日のちぢみは
ふかひれ、と、とうもろこしといたや貝。
これも独創性にあふれる。
ふかひれと聞いただけで驚きの声がもれる。
この季節のとうもろこしは甘い。
そしてあわびのお粥。
お粥といいながらご飯の分量がどんどん少なくなってゆく。
これほど贅沢にあわびを使うところがあっただろうか。
それだけ感動する。これも定番で、これが出ないといいあわびが入らなかったのだろうと推察する。
スープが出た。
テールスープとの説明があった。
僕は初めて!
これが秀逸であった。あわびのお粥を凌駕するインパクトがある。
テールからにじみ出るスープの格がちがう。
カツオである。
ゴマ油とねぎで、一瞬肝のような錯覚を覚える。
こういった手法が見事だ。
鰻の実山椒。
これが予想よりはるかにすっきり。
香りの二重奏なのである。
はまぐりとじゅんさい。
これも流れを一旦フラットにする役割を果たしている。
このような緩急の付け方に料理人としてのキャリアを感じる。
金目鯛の煮付けはいつも通りの感動である。
定番と少し挟む料理のバランスの良さには脱帽である。
「ほうば」
大阪市北区堂島浜1-2-1 新ダイビル 2F
06-6456-0080
投稿者 geode : 01:20