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2017年10月06日
「高台寺十牛庵」 京都・高台寺・日本料理
「高台寺土井」の地に「高台寺十牛庵」が誕生した。
中村外二工務店の手により、見事なリノベーションがなされた。
庭の手入れも素晴らしい。
まずはお通しから。
数の子、田作り、たたきごぼう。
緩やかにスタートである。
紅白なます。(画像無し)
ヒシガニと鮑。(画像無し)
椀物は鱧と松茸と冬瓜である。
季節感こそ日本料理の真髄。
それをきちんと伝えてくれる。
造りは鯛、マグロのトロ、雲丹。
黄身醤油がつく。
鯛の厚みのある味わいに舌が微笑む。
マグロは甘味である。
名月盛り。
里芋の葉っぱをあしらう。
カマスの焼物に鴨ロース、汲み上げゆば。
イチヂクの田楽に黒豆(大納言)、車海老。
日本料理の伝統を表現した一皿。
牛ヒレ肉と松茸。
これも季節の出会い。
ヒレ肉はさっぱりしながらも凝縮感あり。
琵琶湖の子持ち鮎。
ほろ苦さが印象的だが、名残の思いが伝わる。
炊合せは、ナスに三度豆など。
それぞれふんわりと味を含め、器の中で合わせる。
気持ちがたおやかになる。
甘鯛のご飯。
ご飯、一粒ひとつぶにまで神経が行き届いている。
香の物。
水物はシャインマスカット。
栗大福。
抹茶。
日本料理の組み立ては、かくあるべきという様式をしっかり感じる料理である。
「高台寺十牛庵」という舞台を得て、料理長・藤原誠さんの世界が構築されてゆくのだ。楽しみである。
「高台寺十牛庵」
京都市東山区高台寺桝屋町353
075-533-6060
投稿者 geode : 01:37