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2017年10月27日
「円かの社」 神奈川・箱根強羅・旅館
箱根の強羅にある「円かの社」。
この宿に本棚が導入されるということになり、それを担当するブックディレクターの幅允孝さんやプロデューサーなどが集まった。
食事をしながら本について種々の話題が飛び出し、刺激的な時間をすごした。
料理を担当する五十嵐 信幸さんも力が入る。
新潟の枝豆。
香りと味の濃さは特筆ものであった。
前菜は、カマスなます、牡蠣南蛮、木の景丸十、生落花生のかき揚げ、鯖昆布、磯ツブ貝、柿とリンゴの白和え、穴子寿司、岩梨。
手の込んだ仕事である。五十嵐さんの思いの深さを感じる。
御椀は、九絵酒蒸し、松茸、柚子、蕪含ませ、江戸三景。
松茸の香りが悩ましい。
お造里は、カワハギ肝醤油、赤烏賊、鰹(江戸前仕立)、北寄貝、妻物色々。
カワハギは肝との相性が抜群だと再認識。
焼物は、甘鯛一夜干、茗荷、花豆、むかご胡麻味噌。
甘鯛の味わいは凝縮し、かつ口中での解け具合もうれしい。
季節の皿は、雲子柚子釜蒸し、ぽん酢あん。
雲子は酸味との相性良し。
お凌ぎは猪口寿司。新イクラ、雲丹、新生姜こぶし和え。
小さな寿司で、ほっと一息。
地物はドウマンガニ塩蒸し。
ドウマンガニは貴重な食材、浜名湖などで取れるが、これは相模湾もの。味の濃さが特徴。
台物は飛騨牛朴葉焼(木の芽味噌)、新銀杏、マコモダケ、茄子、針葱。
これは「円かの社」のスペッシャリテ。
食事は松茸御飯、留椀、香の物。
これは贅沢な締めの御飯。
水菓子は、果実。
料理は、実に緻密な仕事が施される。
この日は、本や料理についていろいろな話題が飛び出し、楽しい時間の流れであった。
「円かの社」
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862
0460-82-4100
投稿者 geode : 01:37