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2017年11月20日
「晦庵 河道屋」 京都・麩屋町三条・そば
江戸時代から続く数寄屋造りの蕎麦屋。
時折尋ねたくなる。
芳香炉という鍋仕立ての名物もあり。
この日は、天ざる定食と穴子そば。
天ざるには季節のごはんがつく。
しめじと揚げの炊き込みごはん。
柔らかな味付け。地味だがじんわり味わいが深まってゆく。
そばは新そばである。
香りも高く、喉越しのよさも感じる。
やや濃厚なつゆをつけ、一気に手繰る。
口のなかで広がる、空気とつゆとそばのコラボレーションが快感に変わる。
天ぷらの油分がつゆにからむ。
これがうま味をましてくれる。
天ぷらとそばの相性を考えた人に頭がさがる。
穴子そばは、上に振られた山椒がいきる。
山椒の香りがはいるだけで、穴子そばが立体的な様相を呈する。
穴子への味の含ませ方も素敵だ。
この風情は初めてこの店を訪れた45年以上も前と変わっていない。
この存在があるだけで安心するのであった。
「晦庵 河道屋」
京都市中京区麩屋町通三条上ル下白山町295
075-221-2525
投稿者 geode : 01:07