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2017年11月27日
「華祥」 京都・元田中・中国料理
我が国ほど、いろいろな国の料理が高レベルで食べることができるところははぼないといえるだろう。
中国料理を考えてみると、大衆中華と呼ばれるジャンルから四川、広東、北京、上海など地方料理、またはヌベールシノワという料理や、京都では香辛料を極力控えた京風中華というカテゴリーまで完成されている。
また、ラーメン餃子の専門店もあり、日常生活の中で中国料理を食べる頻度はかなり高いのだ。
京都・百万遍から少し北・元田中にある「華祥」。
ここのご主人・田口さんは、熟練の料理人で「華都飯店」が関西進出したときの料理長をつとめた人物。
独立時は百万遍の交差点近くのビルの二階で小さなカウンターだけの店を開店させた。
だが、その味と値段のバランスの良さに、瞬く間に人気店となり、一戸建て、二階もありの店に移り、息子さんも厨房に入った。
この日は、一階のカウンター。
ますは蒸鶏をオーダー。ソースはガーリックソース。
薄切りの鶏肉にソースが絡む。
蒸し加減による鶏の柔和な感じが食欲を刺激する。
ガーリックの軽いアタックも後押ししてくれる。
酢豚。
これは日本でもっとも人口に膾炙している中国料理の一つではないだろうか。
近頃は黒酢の酢豚が席巻している傾向だが、たまにはこの手のケチャップを利かしたやや甘めの酢豚を食べると、なんだか安心するのであった。
そういった意味でも貴重なひと皿である。
青椒肉絲。
牛肉の細切りとタケノコ、ピーマンなどをオイスターソースやしょう油などで炒めた料理である。
それぞれの食感が楽しめ、白いごはんが欲しくなる献立だ。
あんかけ焼きそば。
中国料理の焼きそばは多彩である。
この日は、あんかけ焼きそばにした。
あんでからめられた野菜の滋味と、ややカリッと焼かれたそばのアンサンブルが見事な食味を供してくれた。
普通の献立が、とても高レベルで食べることができる。
その典型的な一軒で、定期的に訪れるたくなるのが「華祥」である。
「華祥」
京都市左京区田中里ノ内町41-1
075-723-5185
投稿者 geode : 01:16