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2017年12月06日
「まんてん」 大阪・谷町9丁目・焼肉
関西焼肉の女王・いかりんに教えてもらった谷町9丁目の「まんてん」という焼肉店。
体躯の大きな男性が14名集合。二つのテーブルとカウンターに分かれ、忘年会は始まったのである。
基本は宮崎の牛だが、一部なんと但馬玄(たじまぐろ)が入る。
スタートはモモと肝をローストビーフ状態で提供された。
このモモのローストビーフを口に含んだ瞬間、気持ちが綻ぶのが分かった。
しなやかで舌がしっかり寄り添うのであった。
出来たてのもやしのナムル。
生温かいナムルの実力を感じる。
タンは厚切りと薄切り。
薄切りが但馬玄である。
粘りのある味わいに舌が喜ぶ。
つづくラムシンも但馬玄。
さっぱりしながらも味わいが複雑。
歯が入るごとに液体がこぼれる。
じつは焼き方にも大きく左右されると感じる。
上ロースとミスジ。
これは上品かつインパクトがあり脂から滲み出るうま味がきれいだ。
幻のハラミである。
これは味が濃密というかなにしろ濃いのだ。
ホイル焼きは但馬玄のホルモン。
ここにキノコが加わる。
となりでクリと呼ばれるバラに近い部位を焼く。
これをホイルの中に入れすき焼き状態となる。
贅沢だが、その値打ちありの一品だ。
ホルモンは下からコリコリ、赤セン、ミノ、テッチャンである。
このホルモンの焼き方を学ぶことになった。
トウガラシ。
さっぱりとした色気だ。
ザブトン。
かなり脂の乗り切った状態。
ゲタカルビ。
これも脂が上質だ。
ウルテの食感が焼きによってこれほど変わるとは。
感動である。
テールスープラーメン。
これがしっかりとしたスープの勝利である。
若き夫婦のスタイルがじつに微笑ましく、またときおり現れる子供二人の存在も花を添えてくれるのだ。
やはり食は、人間の力だとまた感じたのである。
再訪を誓った。
「まんてん」
大阪市中央区谷町9-4-5 新谷町ビル 1F
06-4392-7373
投稿者 geode : 01:44