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2018年02月01日
「ヴェーナ」 京都・夷川室町・イタリア料理
サーヴィスの池本洋司さん(元「BOCCA del VINO」)と、料理は早川大樹さん(元「イル ギオットーネ」)の二人三脚で「ヴェーナ」を開き、一年が過ぎた。
広々としたカウンター、北欧の色合いを感じる家具類が美しい。
この広さと心地の良さは特筆事項だ。
たっぷり入ったグリッシーニ。
「スープのようなパスタのような」と。
百合根のスープにトルティリーニ。
具材は、なんとフグとフグの白子。
百合根のスープにはフグの出汁とわずかな昆布出汁。
柔らかく心が豊かになってゆく感じ。
二皿目は「オコゼの料理です」と。
縦一列に並んだビジュアルも美しい。
オコゼにはウスイエンドウのパウダーをまぶす。
菜の花、そら豆、オコゼの下には玉ねぎのピュレ、自家製からすみ。
この味わいのグラデーション。グッと「ヴェーナ」の世界に引き込まれた。
牛タンの赤ワイン煮込み。
上にはチーズ、カリフラワーのスライス、胡椒のチップ。
この胡椒のチップがアクセントとなる。
鯨のウネス。
ウネスとは顎から腹への部位で鯨ベーコンとなるところ。
それに燻製をかけ、野菜などをそれで巻いて食べる。
キンカンの爽やかさがきいている。
パスタはタリオリーニ。
アワビとふきのとう。
アワビの肝は美味だが、ふきのとうのほろ苦さがよりそれを強調する。
ホワイトアスパラガスのリゾット。
黒トリュフの香りが生きる。
アスパラガスと米のボリューム感が素晴らしい。
北海道厚岸の蝦夷ジカ。
ラルドで巻いた蝦夷ジカのフィレ肉。
これが歯を入れると抵抗がない。
その柔らかさとスッキリした味わいに感動。
ブラックオリーブのソース。
原木椎茸と筍にニンニクのピュレ。
これが味噌のようなテイストだ。
りんごのキャラメリゼ。
(画像なし)
締めでまたインパクトあり。
と言っても決してガツンというのではなく、じんわりときいてくる。
プリンにミルクジェラートにイチゴ。
シンプルながら、それぞれの個性が明確になったデザートは嬉しい。
エスプレッソにミニャルディーズ。
カウンター満席状態で、なんと女性より男性比率が少し高い。
年齢層もかなり高く 大人のレストランという雰囲気が濃密であった。
「ヴェーナ」
京都市中京区鏡屋町46-3
075-255-8757
投稿者 geode : 01:02