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2018年02月19日
「Asador Etxebarri(アサドール・エチェバリ)」 スペイン・バスク・薪料理
前回訪れのが2009年。
今や「世界のベスト50」でトップ10に入るレストラン。
ビルバオからタクシー約1時間で到着する。
二階のテーブル席で7名の食事だ。
ここは、薪を燃やし、それを熱源として調理をする。
今回はどのような料理が供されるのかワクワク状態であった。
まず黒豆のスープ。
ブイヨンの味わいもしっかり。
身体が温まる。
チョリソ。
カリッと焼けた生地の香ばしさとチョリソの歯を入れた時の液体との合体がインパクトありだ。
アンチョビのヌメッとし歯ざわりに塩分と旨味のバランス。
これが見事だが、チョリソ同様に生地と相性が素敵。
牛のミルクで作られたチーズ。
地域的なこともありモッツァレラを名乗ることはできないが、まさにその味わい。
クリーミーかつミルクの味わいが濃密だ。
山羊のミルクで作られたバター。
これが美味。持って帰りたいぐらい。
キャビアだ。なんとほんのり温かい。
しかしスモーク薫は感じる。だが、火入れをした感じはない。
下には大根のマッシュが敷かれていた。
このキャビア料理は興味深い一品である。
次はcockle という貝、和名はざる貝という二枚貝。
ソースはヤングビーンズソースとある。
貝のやや苦味を含む味わいを和らげるまろみのあるソースもいい。
続いての貝はWedge clam、和名はナミノコ貝。
これはそのジュースでとったソース。
サイズは小さいけれど口の中でも味の広がりが素晴らしい。
タラの顎の部分である。
ふんわりと脂分が多く、食感は優しく味わいは濃厚だ。
次はタラの浮き袋。
これはゼラチン質の特徴を見事に引き出す。
適度な柔らかさと温度。
スクランブルエッグには黒トリュフ。
これは黄金の組み合わせ。
生に近いチョリソ。
チョリソのフレッシュ状態。
この味は初体験だが、非常に豊かな味で、クセになりそうだ。
Peaと呼ばれる豆、エンドウ豆の成長段階。
これがプチっとした弾け具合と青みのある味が秀逸。
Red Sea breamと書かれている。
日本では真鯛と訳されるが、現地で聞くとスペイン鯛だという。
しっとりした身の感じが特徴で、繊細な味わいである。
鮮度の良さも感じる。
付け合わせの野菜がうまい。
そしてメインの牛肉だ。
これは噛みしめる楽しみを満喫する。
表面のカリッとした食感とレアに近い味わいに牛肉を食べる醍醐味を感じる。
これを食べると牛肉のありがたさを再び実感するのだ。
ソルベで一旦休憩。
わずかな薫香を感じるアイスクリームにビーツのソース。
このアイスクリームの滑らかさとコクとのバランスに思わずうっとり。
またビーツの酸味も程よく効いてまさにお代わりをお願いしたいぐらい。
クルミとコーヒー味のケーキ。これも逸品だ。
チョコレートの液体。
マフィンも素晴らしい。
エスプレッソ。
前回に比べるとかなり料理は繊細となり、薪の香りは風味という印象になった。
やはり牛肉はここで食べたいという感じである。
食後厨房に入り、設備を見せてもらう。
以前とほぼ変わらずである。
こちらは定期的に訪れたい一軒である。
「Asador Etxebarri」
Plaza de San Juan, 1, 48291 Atxondo, Bizkaia
+34 946 58 30 42
投稿者 geode : 01:44