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2018年03月08日
「馳走 いなせや」 京都・三条柳馬場・日本料理
小粋な居酒屋「馳走 いなせや」が1月から朝食を始めた。
「一汁十菜」京名物つくしの朝ごはんである。
京都は旅人も多く、和洋に関わらず朝食を提供する店が増えた。
旅人だけでなく、一般の人たちもたまにはそのような店を利用したい気分になることもしばしばである。
楽しみに、朝9時の回に出かけた。
まずは一の膳が登場する。
胡麻豆腐、出汁巻き、京水菜胡麻和え、翡翠茄子、寄せ豆腐、粟麩そぼろ包み、京野菜炊いたん。
この端正な姿を見ただけで、胃袋が素直に反応する。
自宅で、これだけの仕事をしようと考える。
手間と時間をどれだけかけることができるのか。
出汁巻きは肌理の細かさ、出汁の含ませ方に箸の動きが早くなる。
京野菜の炊いたんは、それぞれの野菜に対する味の出し方が見事である。
ゆっくり食べなければと思うのだが、次々に平らげてしまう。
「少しだけ白いご飯お持ちしましょうか?」という気遣いもうれしい。
二の膳が届く。
旬魚西京焼機、季節の彩李、選べるごはんは「馳走いなせやの鯛茶漬」と「京湯葉とろろごはん」から一種、剛の者は五種盛り、お椀が京の白味噌仕立て、水物はところてん。
この日の鮮魚は、サワラであった。
サワラの水分もいい具合に抜け、味わいが濃厚になっておりご飯が進む。
鯛茶漬を選んだが、鯛は昆布締めされ、お茶は昆布出汁と一保堂の玉露。
かなりお腹の満足感もあり。
最後にところてんが出てすっきりと締める。
これで朝から元気をもらう。
「馳走 いなせや」
京都市中京区三条柳馬場上ル油屋町93
075-255-7250
投稿者 geode : 05:07