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2018年06月26日
「Fujiya1935」 大阪・本町・スペイン料理
進化を続けるレストラン。
「Fujiya1935」の藤原哲也さんには、その言葉が似合う。
料理とは、それまで生きてきた人生の経験、知識などに発想と技術が巧みに絡み合うことで生まれる。
そこには必ず先人の知恵が生きる。
そして記憶が蘇る料理でもある。
一階にウェイティング。そこには水を使ったオブジェがある。
そこでしばし時を過ごし、二階のダイニングルームに進む。
明かりはやや薄暗いという感じだ。
じゅんさい(広島県産)トマト ミント
季節感と清涼感を味わい、藤原さんの世界に入ってゆく。
気泡をたくさん含ませたトウモロコシのパン。
この気泡の大きさや間隔が進化している。キメが細かくなってきた。
気泡があるがゆえの食感を楽しむ。
天然鰻(琵琶湖産)と落花生のフリット。
落花生の香ばしさが生きる。
パンは温かさを保つ仕掛け。
毛ガニ(函館産)そら豆。
そら豆の軽やかさが名アシスト。
鮎(琵琶湖産)の親子サンド。
この発想は今までなかった世界観である。
八尾の枝豆。
食感の差異や噛み心地であじわいの変化。
ボタンエビ(北海道産)雲丹 中温で仕上げられたカッペリーニ。
これは温度の勝負。熱々でもなく、冷たくもなく、中温というのが新鮮。
甘鯛(徳島県産)温かいタルタルソース。
これも温度の楽しさがある。
ワサビ(島根県益田市匹見産)のパスタ。
ワサビの辛味と香りがバランスを保つ。
8週間熟成但馬牛 トマトと酸味。
これも火入れの技術と酸味の使い方。
山羊ミルク(岡山県産)のシュークリーム。
サクッとした歯ざわりとコク。
ヨモギとイチゴ。
ある種の対比効果が味わいを作る。
新茶(奈良県月ヶ瀬産)のゼリー。
はちみつ(奈良県月ヶ瀬産)のケーキ。
料理一つひとつにトリガーが埋め込まれているのが楽しい。
自分で物語を組み立てることができる。
「Fujiya1935」
大阪市中央区鎗屋町2-4-14
06-6941-2483
投稿者 geode : 01:29