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2018年07月04日
「お料理 宮本」 大阪・南森町・日本料理
随分と久しぶりである。
すっかりご無沙汰していた。
開店は2012年6月。開店当初数回訪れて以来である。
こちらは法善寺の「本湖月」出身。
ご主人の宮本大介さんと奥様。このコンビネーションがいいのだ。
ゆとりのあるカウンターの居心地も素敵。
6月末の献立。
海水のゼリーにそうめん、カボチャ、アスパラガス、オクラに蛸。
ゼリーの塩分が爽やかさを呼ぶ。素材同士をうまく結びつける。
静かにテンションが上がる始まりだ。
笹すし。
この器がじつに清々しい。
彩りが涼しさを届けてくれる。
にしんの新子にレンコン。
ふんわりして居ながら存在感あり。
椀物が秀逸であった。
冬瓜、黒アワビ、どんこ椎茸。
まず出汁だけ味わう。うーんと唸る。口の中に喜びが広がる。
椀種の味わい。出汁との出会いでそれぞれのランクが上がったようだ。
考える椀ものだ。
造りはアジ、ケンサキイカ、鱧である。
包丁が入ることで素材が生きる。
鮎の塩焼き。
頭はサクッと、腹はふんわり、尻尾は再びカリッと。
この感覚というか三つの楽しみを満喫。
飯蒸し。
もち米に鱧の子、玉ねぎ。
まさに王道の相性。王道の威力を感じる。
鰹。
鰹は香りと風味。
ごま豆腐は揚げる。
そこに湯葉がかかる。賀茂茄子はおまけ。
揚げたごま豆腐の味わい・油分と湯葉の出会いが笑顔になる。
白和え。
ズイキ、ゼンマイ、きゅうりの雷干し、スナップエンドウ。
素材に対する仕事が全体のまとまりを高める。
ホッとする味わい。
宮崎牛のイチボ。
これは適度な脂分が甘味と旨みになる。
嬉しい一皿だ。
ご飯のおかずに最適とも言える。
本わらびもち、ところてん、サクランボ。
すっきりとしたデザートである。
抹茶で締める。
日本料理の醍醐味をしっかり味わった。
近いうちに再訪したい気分である。
「お料理 宮本」
大阪市北区東天満2-10-28 フローライト南森町 1F
06-6809-6990
投稿者 geode : 01:47