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2018年07月06日
「にしの」 大阪・京町堀・日本料理
5月に開店して2ヶ月ほど時間が経過する。
カウンター8席の割烹だ。
外観はビルの一階でややモダンな雰囲気が漂う。
店内は白木のカウンターがすっと伸び、凛とした空気感が流れる。
ご夫妻と女性スタッフの3名で、仕事をする。このコンビネーションがじつにいいのだ。
蒸し暑い季節であった。
店内に入ると、まず熱いおしぼりが出る。
これで汗ばんだ身体がやや落ち着く。
料理が始まる直前に、新たな熱いおしぼりが届く。
この心遣いは嬉しい。
この季節らしい 梶の葉
器は天神祭をイメージした船形。
とろろ豆腐に赤と黄色のパプリカ、オクラに素麺カボチャ、ウニに出汁のジュレ。
爽やかさとコクがいいバランス。
おひたしはホッキ貝に焼きなす、金時草である。
ホッキ貝の旨味が鮮烈であった。
見せられたのは細切りのアワビ。
これをクズ叩きにして椀種に。
これに冬瓜が入る。アワビの食感がありながらも、喉越しもよし。
「古い仕事なんですが、たまにはいいかなと」という説明であったが、
このスタイルは、いま、むしろ新鮮に映る。
鱧は皮目から骨切り。
食感が少し異なり、甘味が強いように感じた。
ゆかりとごま、造り醤油の2種で味わう。
二つ目の造り。
カツオ、ケンサキイカ、タイラギ貝の昆布締め。
前述の2種に酒盗醤油、塩麹にネギとレモンを加えたオリジナル。
カツオは酒盗醤油、タイラギ貝は塩麹があう。
鮎の塩焼き。
やま桃がいいサポートをする。
冷製トウモロコシのスープ。
豆乳の風味もあり、とうば豆腐のざらっとした歯ざわりも楽しい。
甘夏の皮をふり、清涼感を出す。
炊き合わせはワカメなど。
これでスッキリとご飯に向かう準備が整う。
炊きたてのご飯に青と赤のパプリカ、じゃこを混ぜる。
味わいと歯ごたえの変化が、楽しい締めのご飯となる。
桃を炊いたものにデラウエアのゼリーがかかる。
全体の流れもいい塩梅である。
「にしの」
大阪市西区京町堀1-9-21
06-6479-0456
投稿者 geode : 01:30