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2018年07月12日
「Gosh」 北海道・美瑛・コーヒー店
北海道・美瑛に大好きなコーヒー店がある。
十年以上前に偶然訪れた。
大阪出身の人間がコーヒー店を営んでいるということを富良野のコーヒー店で聞いたのであった。
そしてその時ネルドリップの話になり「大坊珈琲店」のことを話題にしたようなのだ。
オーナーの阪井雄介さんは、東京の「大坊珈琲店」にゆき、そのネルドリップの技に痺れ、
ネルドリップを取り入れることにしたのだ。
何年かに一度伺う程度だが、阪井さんとは色々な情報交換が続く。
大阪で僕がよく訪れる西天満の「エルクコーヒー」にも「Gosh」のコーヒー豆が入った。
阪井さんは大阪出身なので、帰阪された時に「エルクコーヒー」でコーヒーについて語り合ったこともある。
食いしん坊の友人たちと「Gosh」を訪れ、
25グラム50ccのコーヒーを飲んだ時の衝撃はいまも忘れることはない。
また「kadokamiブレンド」を阪井さんは作ってくれたのだ。
今回は「エルクコーヒー」の夫妻も同行であった。
阪井さんからは「緊張と嬉しさ」というメールも届いていた。
こちらも同様の気持ちであった。
まずはシナールマンデリンを飲む。
ネルドリップで淹れる姿が美しい。
少し湯を注ぎ、ネルの中に湯が浸透したところで
その様子をしばし眺める阪井さんの視線が愛おしいように感じる。
視ることの大切さ、そこから読み取ることが多いのだろう。
もちろん、香りにも敏感なはずである。
シナールマンデリンは深煎り。
苦味はあるのだが、どこかに優しさが漂っている。柔らかさがある。
間髪入れずにデミタスをオーダー。
これはヤン二ハラールモカだ。
凝縮された味わい、苦味の中にかすかな甘味と酸味の小さな粒を感じる。
50ccの液体の中に含まれた要素の多さが塊になっている。
この液体の凄さを味わい、やはりこのデミタスの深みと可能性をしっかり受け取ったのである。
コーヒーを通じて様々なつながりが生まれ、そこから新たな発見となる。
これは僕にとって貴重な体験となった。
「Gosh」
北海道上川郡美瑛町美馬牛北3丁目4-21
0166-95-2052
投稿者 geode : 01:16