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2018年08月02日
「にしの」 大阪・京町堀・日本料理
すっきり伸びたカウンター。
夫婦二人に若い女性スタッフが一人。
このチームワークが微笑ましい。
7月という季節を意識した先付から始まる。
梶の葉である。
中にはとろろ豆腐、ウニに素麺かぼちゃ、オクラ、赤と青のパプリカが入り、山葵のジュレがかかる。
爽やかであり、印象深い。
金時草に焼き茄子、鰹節がかかる。
夏という時期を告げる。茄子の甘味が心地よい。
鮑の細切り。
これが椀種になる。
椀物は鮑を麺仕立てに。冬瓜も入る。
鮑は食感が面白く、古い仕事のようだが、こういう形で再現されるのはありがたい。
鱧。皮目を炙り、それを骨切りしている。
皮目の香ばしさと歯ざわりが素敵だ。鱧の甘味がぐっと生きる。
二番目の造りは ケンサキイカとタイラギ貝の昆布締めだ。
塩麹とレモンという調味料がいいアクセントとなる。
タイラギ貝の昆布締めは味の輪郭がはっきりする。
鮎の塩焼き。
このサイズだと頭からガブリだ。
山桃の付け合わせも効果あり。
鶏の焼き物。
シソのオイルは風味が豊かである。
ゴマと青海苔のインパクトがすごい。
トウモロコシに豆乳、塔婆豆腐(豆腐を揚げた)、焼きトウモロコシ、新じゅんさい。
スープというか箸休め的な逸品だが、やはり季節感を尊ぶ主人の意思が現れている。
炊き合わせは
レンコンもちに茎わかめ、金時草。醤油ベースの味わい。
気持ちがほっこりする。
締めのご飯は、炊き立てのご飯に上賀茂の唐辛子、伏見甘長唐辛子、ちりめん山椒をその場で混ぜる。
まだ温かいご飯の感じが残る。
デザートは桃とデラウエアのゼリー。
甘味は十二分にあるが、すっきりとした後口。
コース全体のバランスもよし。
「にしの」
大阪市西区京町堀1-9-21
06-6479-0456
投稿者 geode : 01:07