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2018年09月26日
「あやむ屋」 大阪・福島・焼鳥
福島はいつの頃からか焼き鳥激戦区である。
その中で「あやむ屋」は先輩格となってしまった。
店主の永沼さんは、食いしん坊である。
いつも、福島界隈のお値打ちランチ所などを教えてもらう。
この日は、20時過ぎに飛び込んだ。
キャベツとざる豆腐。
定番のメニューである。
ざる豆腐は塩で食べる。甘味が発揮される。
お任せで焼いてもらった。
ささみのわさび焼き。
ここの特質は火入れにある。
ギリギリのレア状態で客の前に出す。
ささみも一口含むとそれがわかる。
三角。
脂分をどこまで残すか、それが弾力と甘味を呼ぶ。
せせり。
ネックとも呼ばれる首肉である。
よく動くところなので歯ごたえ十分。
肉と脂肪のバランス。噛むごとに肉汁が増してくる。
ハツ。
心臓である。コリっとした口当たり。
モチっとした食感。そこから噛み砕く楽しみ。
ずり。
砂ずりとも呼ぶことがある。
胃袋。鳥にはクチバシはあっても歯がない。
餌を飲み込んでは、この胃袋ですりつぶす。
弾力ある食感とうまさ。
皮。
ここの皮はたっぷりある。
アコーディオンのようにかなり織り込んであるのがうれしい。
独特の歯ざわりと甘味に感動である。
つくね。
色っぽさがある。
上質なハムやソーセージのイメージすら抱く。
背肝。
ふわふわと弾力がある。
口に入れるとクリーミーな味わいが広がる。
肝。
ざらつきが口の中で粉状に変わってゆく。
そしてふくよかな甘さが増してくる。
つなぎ。
心臓の血管が繋がる部位のこと。
これは希少部位なので、いつも「つなぎはある?」と最初に聞いてしまう。
もっとも好きな部位かもしれない。
脂分と肉と香りが秀逸である。
焼きおにぎり。
これで締める。
久しぶりやってきたが、やはりその火入れの妙に改めて
「あやむ屋」の真価と進化を見たような気持ちであった。
「あやむ屋」
大阪市福島区福島5-17-39
06-6455-7270
投稿者 geode : 01:19