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2018年10月17日
「燕 en」 京都・八条口・日本料理
久しぶりなのに、そんな感じがしない。
温かな雰囲気がいつもうれしい。
料理人とサービスの女性のコンビネーションがすこぶる素敵である。
いつも変わらぬ空気感が流れているのも素晴らしい。
先付けは秋を告げる一品。
栗と秋トリュフの飯蒸し。
開けた途端に香りが立ち上る。
ホクホク感が身体も気持ちも温める。
造りが寿司になった。
秋刀魚。この脂の乗り具合と香りの良さ。
カツオは香りが勝負。
味も濃密でうっとりである。
ノドグロとかます。
どちらも口の中で寿司飯とネタがいい感じで解けてゆく。
焼き霜の鱧。
梅肉の酸味も柔らかく、鱧の味わいが深くなってゆく。
ウニは丼仕立て。
甘味が生きる。
トロにはもろみとわさび。
料理を司る田中さんのセンスの良さは格別である。
貝柱の味噌漬け、秋刀魚の燻製、タラコの粕漬け。
清酒を呼び込む献立。
この辺りの感覚も見事だ。
梨と菊菜の白和え。
梨のシャリっとした歯ざわりが美しい。
揚げ物盛り合わせ。
ビフカツ、松茸、牡蠣、白海老と百合根。
揚げ物フェチにはたまらない料理。
すっかりこちらの好みを知り尽くされている。
京赤地鶏と松茸のすき焼き。
これを長芋のすり流しで食べる。
この合わせが秀逸、すき焼きをすき焼きたらしめる。
締めに鯖寿司を食べる。
ご飯の加減がいいのである。
自分自身忘れていたのだが、なんと誕生日前夜であった。
サプライズに感激である。
温かな気持ちで、店を後にしたのであった。
考える、学ぶこと多しの食事。
「燕 en」
京都市南区東九条西山王町15-2
075-691-8155
投稿者 geode : 01:03