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2018年10月24日
「イチリン ハナレ」 神奈川・鎌倉・中華料理
鎌倉駅から歩いて15分足らず。
閑静な住宅街にある中華料理店「イチリン ハナレ」。
数寄屋建築の家屋をリノベートした。
門から玄関までのアプローチや室内に入ってから見える中庭など贅沢な空間であることがわかる。
ゆったりしたカウンターに座る。この時点で気持ちはほぐれている。
置かれたメニューは食材名が書いてあるだけのシンプルさ。
松茸
小さな壺に入る。
丹波の高坂鶏と金華豚を使ったスープがクリア、かつ味わい深い。
そこに松茸の香りが混じると有頂天気分となる。
「濁りのないスープをお出ししたかったのです」と。
鰹
この季節のハガツオとアオリイカ。
黒酢でマリネした玉ねぎと広島の梶谷農園の野菜。
それらを混ぜると独自と香りと味わいが麗しい複合を見せる。
上海蟹
まだ小ぶりだが、酒に溺れた上海蟹のうまみを満喫する。
丹波高坂鶏
四川の名物料理、よだれ鶏である。
辛みとしびれ。これがあって成立する料理だが、鶏のもつ力は強い。
それにつける餃子
これはよだれ鶏にタレを残しておいて、そこに大振りの餃子を入れる。
適度に辛みが餃子のランクを上げてくれる。
フカヒレ
フカヒレはステーキ状態にしてある。
カリッとした香ばしさと、歯を入れた時の溢れる液体のうまみ。
残ったソースにご飯を入れ、トリュフをプラス。
二度も楽しめるフカヒレとなる。
山形牛
なんとこれはビーフカツサンド。
黒酢を少しきかせたソースと香りのマスタードが嬉しい。
これは傑作である。
五島列島鮮魚
この日はクエ。そこに舞茸がどっさり。
この食感と香りがクエと出会い、クエがジャンプする感じである。
真鱈の白子
これは白子を使った麻婆豆腐である。
辛みにうっとりしながらも一気に食べる。
最中
美しい。中身は紹興酒のアイスクリームなど。
ワクワクドキドキの最中である。
茶菓子
生姜の生キャラメルなど。
設えから料理の一品まで作り手の美学と意思が詰まっている。
再訪必至だと感じた。
「イチリン ハナレ」
神奈川県鎌倉市扇ガ谷2-17-6
0467-84-7530
投稿者 geode : 01:41