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2018年11月08日

「洋食おがた」 京都・柳馬場御池・洋食

「洋食おがた」の緒方博行さんは、絶好調である。
この店は、牛肉のイメージが強かった。
尾崎牛・平井牛などを熟成させ、緒方さんの技で、幾つもの名作が生まれた。

ここ2年ほどは、焼津の「サスエ前田魚店」の前田尚毅さんとの出会いがあり、
一気に魚のメニューが充実した。

そして何と今年は、豚肉である。
鹿児島県鹿屋市の「ふくとめ小牧場」からサドルバック種と幸福豚を入手することになった。
このサドルバック種の脂身の綺麗さは、それはそれは見事なもの。
「洋食おがた」には全国から優れた食材が集まっているのだ。

キャベツのサラダ。
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軽く酸味がきき、すっと胃袋に刺激を与えてくれる。


カラスミ餅かと思うと、揚げとろろ芋とカラスミの出会いであった。
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ねっとりにカラスミの香ばしさとコクが加わる。新たな体験。

カンパチとスズキ。
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味が濃密である。舌を包み込むぼってりさが厚い。
スズキに対する印象が変わるほどである。

はまぐりのフライ。
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これは鮮烈なメニュー。はまぐりの味の濃さがストレートに出ていた。
フライならではの技である。

アジのフライ。
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今や「洋食おがた」の、ある種看板メニューとも言える一品。
この火入れの技から生まれるアジ。

馬刺しである。
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レバー、モモ、アバラなど。
馬のレバーはコリコリとした食感と栗を思わせる味わいなど、これはクセになる。
ここで食べることができるとは僥倖でもある。

サワラもフライになる。
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この艶やかな表情。中心部の生状態にちかい味わいのよさ。

平井牛のラムシン。
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これを天ぷらの厚めのコロモをつけ揚げる。
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油から揚げ、休ませ、衣を外す。

するとこのしっとりとした火入れになる。
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この状態での提供は、緒方さんならではのもの。
「天ぷらを調理法の一つとして考えたのです」と。

鹿屋市「ふくとめ小牧場」のサドルバック種の豚。
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ポークカツレツ。
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脂が甘く、そしてその油を感じさせない食材の凄さと料理人の腕が一体となった逸品である。

カレーライスをほんのすこし。
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プリン。
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これほど多彩なメニューが楽しめる洋食屋は貴重である。

「洋食おがた」
京都市中京区柳馬場押小路上ル等持寺町32-1
075-223-2230

投稿者 geode : 01:01