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2018年11月09日
「京、静華」 京都・岡崎・中国料理
「京、静華」の宮本静夫さん・恵子さんご夫妻には、いつも頭が下がる。
料理が美味しいということだけではない。
むしろ 料理から放たれるエネルギーに気持ちが揺れる。
一品ずつ説明されるマダムの表情にも心が動く。
本当に稀有な料理店だと思う。
ここで食べる機会を得たことをありがたく思う。
白きくらげやパパイヤが入った先付け。
爽やかで香りもあり、気持ちがすっと落ち着く。
野菜の湯葉巻き。
湯葉のねっとりした口当たりが、春巻きとは異なる印象を与える。
黒酢の蓮根饅頭、それに甘酢の蓮根。
黒酢の酢豚のように見えた一品だが、コクが違う。
牛肉の料理はロースをローストし、カイランという野菜とチシャトウ。
この組み合わせの妙。
中華風お刺身。
鯛を使い、醤油とニョクマムで味を整える。
お刺身というが立派な魚料理だと思う。
上海蟹に卵白、そしてフカヒレ。
なんとも上品かつ味わい深い。
ヤリイカ、百合根、銀杏の料理。
淡い中にも輪郭がしっかりある。
エビチリ!
これぞ分解と再構築。
チリソースには海老の味噌が入る。
半熟卵がいい仕事をする。
鶏の煮込み。
1958年の文献から。
半端ではないコクとうまみ。
蓮蒸しご飯は栗おこわ。
蓮の香りと栗のマリアージュ。
搾菜と豆腐のスープが絶妙な相性。
杏仁豆腐は定番だが、何度でも食べたい。
フルーツティと小菓子。
毎月通いたくなる一軒である。
「京、静華」
京都市左京区 岡崎円勝寺町36-3 2F
075-752-8521
投稿者 geode : 01:23