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2019年01月10日
「木山」 京都・堺町竹屋町・日本料理
マンションの一階とは思えぬ設え。
カウンターと個室が二つ(カウンターとテーブル)。
この日はカウンターの一番右端に座る。
凛とした雰囲気だが、柔らかな感じが漂う。
始まりは飯蒸し。
フグとこのこ、もち米。
ほっこりとした味わいで気分が高揚する。
フグの白子と小かぶらの椀。
出汁はフグのアラから取っているようだが、ややとろみあり。
白子のコクが溶け出し、うまみが増してゆく。
胡麻豆腐にすっぽんの煮こごりとキャビア。
胡麻豆腐のなめらかで香ばしさにもつながる味わいにキャビアはいい刺激。
そしてカウンターの上では出汁を取る過程。
カツオはかびなしと本枯ぶし、そこにマグロ節を加えブレンド。
昆布出汁にその出汁を加える。
味見をする。さっぱりしてながら上品である。
椀は伊勢海老に丸大根に椎茸。
一口目のなんとも軽やかであること。淡いのに存在感がある。
次第に椀種と混じり合い、終盤にいただきがやってくる。
造りはノドグロとカンパチ。
どちらも艶やかな脂が喉を鳴らしてくれる。
うっとりである。
鰻の白焼き。
黒皮大根が添えてある。
鰻の上質な脂分が口内の温度で次第に溶けてゆき、甘味となってゆく。
手打ち蕎麦には雲丹と黄味醤油、山芋が入る。
印象的な箸休め。
漬けにされたあん肝。
これは清酒を呼ぶ味わいだ。
海老芋は揚げて含め煮。そこにセコガニがプラス。
インパクトありの一品。
雲子とレンコンのフライ。
透明のウスターソースが素晴らしい。見事!に尽きる。
ご飯は4種から選択。
削りたてのかつお節にちりめん山椒にたまごかけご飯。
これは日本人の好み。
京都平井牛のタレ焼きを玉じめに載せる。
反則と言って良い味わい。
真珠貝の貝柱のかき揚げの丼。
初めは2種の選択であったが、隣の人が食べているのを見て追加の一品。
追加してよかった。
洋梨のシャーベット。
さっぱり、すっきりの甘さ。
くずの焼き菓子と抹茶で締める。
なんとも優雅で楽しい食事であった。
次は春頃に再訪したいと思う。
「木山」
京都市中京区絹屋町136 ヴェルドール御所 1F
075-256-4460
投稿者 geode : 01:05