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2019年03月12日
「タンポポ」 大阪・北新地・鉄板焼き
「タンポポ」の個室。
ブライアン・フェリーのコンサートを終えての食事である。
御歳73歳のブライアンのよれた感じが、いい味わいを醸していた。
あのフェリーサウンドは、一向に衰えをみせない。
ロマンティックなうねりと響きは健在で、ある種の重厚で馥郁たる香りすら漂わせていた。
傑作「アヴァロン」を引き下げてのツアーであったが、
中間でボブ・ディランの「Don’t Think Twice, It’s All Right」を自身のハーモニカ・ソロで歌うなど
心憎い演出も一興であった。
そんな気分に浸りながらの食事も、ブライアン・フェリーの話題から音楽や映画などに広がり、
あっという間に時が過ぎていった。
先付けはヨコワと甘エビである。
軽やかなスタートとなった。
季節のさつま揚げは、明石の蛸とふきのとう。
ふきのとうの苦味がうまく味わいに作用し、気持ちがどんどん開放されてゆくのであった。
ゴルゴンゾーラチーズのオムレツ。
ゴルゴンゾーラの酸味とコクがオムレツの成績を2段階アップだ。
桜エビとスルメのとろろ焼き。
スルメの歯ざわりとそこから生まれる出汁の力がとろろ焼きにインパクトと深みを与えていた。
お好み焼きはシンプルに豚玉だが、そこに吉田牧場のカチョカバロをプラスする。
焼き加減は生地の膨れ具合でわかる。いい塩梅に膨れている。
切るとカチョカバロの粘度とコクが刺激的な味わいを作る。
ホタルイカと菜の花の焼きそば。
季節感たっぷりの焼きそば。
締めは特製細麺の焼きそば。
麺屋ていがくの細麺を使い、食感の差異や海苔の香りなどがミックスしてオリジナルの味わいを作る。
自家製のがりもいい。
料理のレベルも高く、余韻をたのしみながらの食事であった。
「タンポポ」
大阪市北区曽根崎新地1-10-16 永楽ビル6F
06-6344-2888
投稿者 geode : 01:39