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2019年04月24日
「川原崎」 大阪・西天満・天ぷら
天ぷらは面白い。
素材と衣と油の世界である。
そこで何ができるかを料理人は考える。
「川原崎」主人・川原崎敏朗さんは、大阪で天ぷらを揚げることの意味を追求し、
大阪の天ぷらの確立を目指している。
始まりは
本みる貝、ホタルイカ、うるいである。
季節感から始まる。
この日の食材!
自家製のピクルス。
車海老が二尾。
二尾目は味噌がつく。
同じ食材が少しの変化で大きな味わいの違いを作る。
メゴチ。
和歌山でとれたメゴチ。香りが秀逸だ。
花うど。
春の苦味がやってくる。
タイラギ貝は火入れで甘さが引き出される。
焼き人参。
2時間ほど石で焼き、その後揚げる。
香りも食感も初対面だ。
原木椎茸は香りが立ち込める。
アオリイカはねっとりと弾力がある。
サワラ。
艶かしい断面から味が深まってゆく。
オコゼは、凝縮した味が爆ぜる。
芹を湯葉でまき揚げる。
なんと贅沢なことか。
海老の頭。
香ばしい。
アスパラガス。
青い味わいと優しい甘味。
蛤は濃密な味わい。
これはインパクトがある。
たらの芽、コシアブラ。
口の中が春のほろ苦さに!
アイナメはむっちりした味わい。
蒸し鮑は香りの勝利だ。
穴子はうまみの宝庫である。
天丼に卵黄。
うまいの頂上である。
綿実油100パーセントの天ぷら。
大阪でももっと天ぷら屋が増えるといいなと思う。
「川原崎」
大阪市北区西天満3-1-5
06-6450-6817
投稿者 geode : 01:26