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2019年04月25日
「木山」 京都・堺町竹屋町・日本料理
ご主人・木山義朗さんの美学が店内全体を美しく支配する。
凛とした空気感とゆったりした時間の流れが同居している。
この場に訪れるのが楽しい。
鮑とホタルイカ、空豆の飯蒸し。
もち米のややねっとりした食感も素敵。
胃袋が喜ぶのがわかる。
菜種のすり流しにアイナメの出汁、桜鱒にワラビ。
なんと春の香り満載なことか。
気持ちが高ぶってゆく。
このタイラギ貝の器も見事だ。
タイラギ貝、赤貝、ホタテ、グリーンアスパラガス、甘草、うるい、たらの芽、ミョウガ。
貝から取った出汁にとろみがつく。
カツオ節とマグロ節が揃う。
昆布出汁と合わせ、出汁をとる。
そのまま味わう。
清らかで香りが立つ。
その出汁を使った椀。
伊勢海老と白魚。
柚子の花、胡麻豆腐にうすいえんどう。
淡さが椀種と重なり、最後の一口がいい塩梅となる。
造り。
イシダイは網代に組まれ、その中に鯛の白子が入る。
まずイシダイのうまみがきて、次に白子が踊る。
次なる作りは
牡丹海老を叩き、薄く伸ばす。
そこにグレープフルーツの果汁を絞る。
爽やかな一品の完成である。
ここで箸休めの胡麻和えが出る。
ホッとした気分になる。
この胡麻は直前に当たったもの。香りが違う。
物集女の筍。
さっと出汁で湯がいたのみ。
スキッとした甘味がある。
手打ちそばが出る。
鰻の存在が大きい。
玉ねぎの酢がまとまりを作る。
アブラメの焼き物。
ホワイトアスパラガス、トマト。
バランス感覚の良さが秀逸。
バチコ、新小芋、氷魚・新生姜などのかき揚げ。
ご飯へのプレリュードか。
ご飯は4種。
牛肉の玉じめ丼
桜海老のかき揚げ天茶
たまごかけご飯
ウニ丼。
好きなだけのチョイスだが全種類制覇である。
ブラッドオレンジのジュース。
桜餅がでて、お薄だ。
めくるめく時間が過ぎていった。
同行の友人はそれぞれ次の予約を取っていた。
「木山」
京都市中京区絹屋町136 ヴェルドール御所 1F
075-256-4460
投稿者 geode : 01:28