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2019年05月09日
「京、静華」 京都・岡崎・中国料理
平成の終焉とともに京都・岡崎の「京、静華」は一旦幕を下ろす。
浜松で「静華」という中華料理店を営み55歳で一旦営業を終了。
北京で再び中華料理を学び、一年後に京都で店を開いた宮本静夫さんご夫妻。
お二人の温かな気持ちに包まれていつも愉しい食事の時間を過ごすことができていた。
再開は9月だという。
席数は少し減らし、宮本さんがほぼ一人で調理をするというのが現状の情報である。
最終日の数日前に訪れた。
燕の巣のスープ。
清湯である。品格があるとはこのような味わいのことか!
車海老とうすいえんどう豆。
えんどう豆が放つ爽やかな甘味と車海老の出会いの素敵なこと。
喉を滑り落ちてゆくのが分かる。
ピータンと空豆。
ややガツンとした味わいがやってくる。
空豆の甘さは軽やかである。
定番の中華風お刺身。
柑橘の香りとナッツの香ばしさなが渾然一如となる。
フカヒレは白湯で。
干し貝柱、金華ハム、豚肉などでスープをとる。
贅沢だが、後味がすっきり!
鮑とホワイトアスパラガスの料理。
こちらは生の鮑。
肝のソースが絡む。気持ちが豊かになる。
鮑の料理。
こちらは干し鮑。
なるほど生と干しでは味わいも食感も異なる。
牛肉と七谷鴨の料理。
牛肉には香り付けを。
北京ダックのような感覚で食べる。
勢いがつく。
伊勢海老のチリソース。
紹興酒漬けの半熟卵。
バランスの良さに舌が踊る。
かに玉と言われた料理だが、あまりにも洗練されている。
宮本さんの手にかかるとこうなるのかという見本のような料理。
締めの杏仁豆腐。
いつもように素晴らしい。
三不粘 サンプーチャン
歯につかない、皿につかない、箸につかない、
という貴重なデザートがでる。
いつもと同じ感動を覚え、9月の再開を楽しみに待つのみである。
ありがとう宮本さんご夫妻、そしてスタッフの皆さん!
「京、静華」
京都市左京区 岡崎円勝寺町36-3 2F
075-752-8521
投稿者 geode : 01:38