« | メイン | »

2019年08月02日

「鮨 十兵衛」 福井・福井市・鮨

この季節の雲丹には唸る。赤雲丹である。
甘美な味わいともいえる。

この日はありがたいことに小浜の赤雲丹と敦賀の赤雲丹を食べることができた。
色合いも違えば甘味の濃度も違う。

初めて訪れた福井の「鮨 十兵衛」。

若き店主の塚田哲也さんは二代目というが、すでに風格がある。
19080262-copy.jpg

札幌の「すし善」での修業経験がある。

基本は地元福井の食材と各地の良い漁場から仕入れる。
優れた食材を仕入れることができるのも実力である。


もずくから。
19080241-copy.jpg

食感が力強い。出汁にかつお、おろし、わさび。
酸味のバランスが麗しい。

福井の鮑は6時間蒸しただけという。
19080243-copy.jpg

19080244-copy.jpg

食材の力なのか香りが鋭い。磯の風景が思い浮かぶ。

輪島のアラ。
19080245-copy.jpg

艶かしく、かつ脂分のキレがいいのだ。

天草のシマアジはなんと9日間寝かすという。
19080246-copy.jpg

その熟成期間がありながらも、すっと喉を刺激してくれる。
ねっとり加減も適度である。

塩釜のマグロは赤身で。
19080247-copy.jpg

赤身こそ香りの勝利である。

黒ムツはサッと藁で炙る。
19080248-copy.jpg

香ばしさがきっかけとなり、味わいを引き締める。

朝に揚がった赤いか。包丁目の入れ方で味が違う。
19080249-copy.jpg

甘味がきちんと出ている。

トキシラズは北海道から。
19080250-copy.jpg

脂の乗りが素晴らしい。

塩釜のマグロの背トロの脂分の甘味を満喫。
19080251-copy.jpg

大トロは使わないという。

ボタンエビはねっとり甘さの王者だ。
19080252-copy.jpg

舌が強く反応する。

イワシは3日間寝かした状態。
19080253-copy.jpg

これは見事だ。

小浜の赤雲丹。
19080256-copy.jpg

敦賀の赤雲丹は小丼仕立て。
19080257-copy.jpg

甘味が鮮烈。

穴子、かんぴょう、卵と揃い踏み。
19080258-copy.jpg

19080259-copy.jpg

19080261-copy.jpg

関西の料理人が多く食べに行っているという。
納得である。

「鮨 十兵衛」
福井県福井市文京5-17-5
0776-24-3080

投稿者 geode : 01:02