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2019年09月26日
「toshico」 京都・下鴨北大路・串揚げ
「toshico」のカウンター内にはレコードプレイヤーがある。
店に通うようになり5年ほど経つが、そのターンテーブルが回ったことはない。
主にはCDが音源となっているが、店主が音楽好きであろうと思われる楽曲が流れている。
店主の動きが鋭敏であり、その姿が美しい。
無駄のない動きから生まれる串は、それぞれ素材をストレートに揚げるのではなく、
組み合わせや調味に何らかの工夫がある。だが、一本いっぽん何を食べているかが明確にわかる。
そして串を口に入れた瞬間と一本食べ終わった時の印象が変わる。
食べ終わった時の満足感というか、その串の本領がわかるのだ。
インパクトより余韻という印象が強い。
まずはサラダが届く。
僕は野菜を必要としているのか、毎回お代わり必至だ。
串が僕たちの前に届く時の角度が違う。
それは店主のサインで、串の先につけてもらいたい薬味がある。
トリュフ塩
ソース
割り下醤油
辛子と酢
平行に置かれた串は、そのままという合図である。
車海老
黒毛和牛フィレ
帆立の貝柱
とろろ昆布で巻いてあり、その味わいと火入れの微妙な感覚が素敵であった。
枝豆コロッケ
地鶏のミンチ
大葉ととんぶり
白ネギとタチウオ
賀茂茄子にはピーナッツとハムと魚のすり身。
この組み合わせには驚き感動である。
冬瓜は衣にシラス、これも面白い。
チーズ ゴーダ・ブルー・カマンベール。
黒胡椒がかかる、パンに挟んで食べるとよし。
サーモン・イクラ タルタルは無敵のコンビ
レンコン肉詰めにはウスターソース。
鱧と松茸 季節ものだ。
イチジクと生ハム。
串の世界でも王道がうまい。
串の出汁茶漬け。
ピオーネとヨーグルトのアイス。
ヨーグルトの酸味で口内がさっぱり。
非常にリズミカルな流れ。
「カドカミさん、ようやくレコードをかけることができます」と店主は5年越しの願いを叶えてくれた。
一枚レコードがかかったのである。
そんな気持ちも嬉しい一軒である。
「串揚げtoshico」
京都市左京区下鴨本町11-1
075-724-1045
投稿者 geode : 01:31