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2019年10月02日
「室町 和久傳」 京都・堺町三条・日本料理
9月に出かけた時の記録である。
季節を感じる献立が多数並んだ。
9月は重陽の節句があり、菊を愛でる。
小豆茶で口を潤す。
次に清酒に菊花を浮かべる。
そこからが始まりだ。
先附は
ぐじと松茸。
身体が温まり気持ちが緩やかになってゆく。
中皿に鯖寿司が出る。
ご飯にも味わいがあり、鯖が持つ脂分との相性がより強調される。
向附の第一弾に鰹のフライである。木の実と奈良漬けの味を添える。
インパクトがあり、ぐっと身を乗り出すように食べる。
第二弾はうにと鯛と岩茸。順番を含め、料理長の気合を感じる。
ワクワクするのである。
椀物は銀杏豆腐 きのこ汁。
なんと贅沢にきのこが入る。秋の賜物をたっぷりいただく。
焼物はいちじくと牛味噌漬け、銀杏クレープである。
攻めてくる。焼物の進化もまた楽しい。
お凌ぎは柿、胡瓜、剣先イカ、近江こんにゃく、松の実。
すっと引き算の料理が出てくる。この緩急のつけ方が巧みだ。
成相焼
鱧と松茸の料理である。
松茸を鱧で巻き炭火で焼き上げた料理。
季節の出会いものと同時に豪華な一品である。
梅だれが実によくあう。
白ご飯に鯖のへしこ、いくらである。
シンプルにして王道。日本人であることを再認識。
ぶどうの葛餅
栗餅
抹茶で締める。
日本料理の醍醐味を感じた食事であった。
「室町 和久傳」
京都市中京区堺町姉小路上ル丸木材木町679
075-223-3200
投稿者 geode : 01:16