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2019年10月24日
「Droit ドロワ」 京都・寺町荒神口・フランス料理
オーナーシェフ・森永宣行さんは一途な料理人である。
常にテーマを定め、それに向かって種々の思いを巡らす。
訪れるたびに楽しみが増える。
店の造りが実に心地が良い。
森永さんの世界観が如実に現れる。
スタートはフランスの典型的なアミューズ グジェール。
この日は吉田牧場のマジアグリが入っていた。
胃袋に快適な刺激を感じる。
いつものパンが登場。
大原野で採れたナスのスープだ。
直火で火入れしたナスをスープにする。
鶏のブイヨンを使う。香りはまさに焼きナス。
やや酸味のあるクリームを溶かしてゆくとどんどん味わいが変化する。
これは傑作だと思った。
仔牛のロニョンのグリエ。
「久々にいいロニョンが入ったのでお出しします」
シェフの思いの深さが詰まった一皿だ。
セップのソテー、シャントレル・トランペットなども加わる。
マデラと粒マスタードのソース。バランスが見事である。
村公一さんのスズキ。
身のふんわり具合が素晴らしい。
シェリーを使った酸味のあるソースがスズキにぴったり寄り添う。
シンプルにしてインパクトがある。
やられたという感動を覚える。
完全放牧のジビーフ。草津のサカエヤで手当てされた牛肉。
盛り付けも余分なものを排し、視覚に訴える力も強い。
部位はフィレ。さっくりした歯ごたえに続く旨味のある液体がすごい。
吉田牧場のカマンベールとマジアグリ。
定番で安心感を与える。
森永プリン。
エキサイティングな時間が流れていった。
「Droit ドロワ」
京都市上京区東桜町49-1
075-256-0177
投稿者 geode : 01:07