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2019年12月09日

「折り鶴」 岡山・岡山駅前・コーヒー店

点滴抽出とは、よく言ったものだ。

注ぎ口が細くなっている。そこからまさに一滴一滴湯が落ちてゆく。
ケトルを持つ右手が微動だにせず。ネルドリップを持つ左手はゆっくり動く。

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コーヒー豆が次第に膨らみを見せる。
湯の温度は76度から80度の間だという。


テーブルに届いたコーヒーはヤンニ・ハラール・モカである。
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エチオピア ハラール地区の豆だ。
深煎りされた豆。

最初に「どんなコーヒーがお好みですか」と聞かれ
「深煎りが大好きです」と答えると、この種が出てきたのだ。

つまり、豆の種類の選択は飲み手ではなく、店側に委ねることになる。
ヤンニ・ハラール・モカは深煎りとエチオピアの特徴を美しく表現していた。
コーヒーが持つ苦味と酸味と甘味をどう見せるか。
そのバランスを保ちながらもそれぞれが主張を繰り返す。

これは抽出方法と温度が生み出す力だと思った。

驚いたのは、コーヒーカップの半量ぐらいのカップが一緒に出てきたことだ。
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「チェイサーです。
 最初に少し飲んでもいいし、途中でも、最後でもいいです。
 チェイサーと思ってください」との説明があった。

香りは高いが濃度はない。
コーヒーをお湯で割ったという発想は貴重だと思う。
チェイサーとしてもアプローチが非常に面白い。

また新たな体験であった。
「折り鶴」を再び訪れ、コーヒーについていろいろゆっくり聞きたいと思った。

「折り鶴」
岡山市北区錦町1-8
086-232-1032

投稿者 geode : 01:12