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2019年12月16日
「一碗水」 大阪・堺筋本町・中華料理
今年も食べることができた。
「一碗水」の上海蟹コース。
健啖家が集まった。
目の前に上海蟹が並ぶ。この姿を見るだけでテンションが上がる。
全ての料理に上海蟹が入る。
まずは、脚肉とフカヒレ、モヤシ。
スタートから凝縮した味わいを感じる。
胴の部分を使った豆腐は揚げ出しに。
上に軽く塩をふる。柔らかな塩味と蟹の風味が踊る。
酔っ払い蟹である。生かした状態から二日間漬ける。
紹興酒の深みと蟹の味噌、身の味わいが微妙に混じる。
これはクセになりそうな味だ。
続いては温かな紹興酒ツケである。
仕上げにコワントロー(オレンジのリキュール)をふる。
味噌の甘味と、紹興酒・コワントロー連合の麗しき姿だ。
豚肉団子に胴体の身が入る。
豚のコクが溶け込んだ清湯で食べる。
贅沢な一品である。
オスの蟹の爪のフライ。
腕の肉にホタテのすり身、おこげなどが入る。
ソースとして見事な役割を果たす白菜などの野菜にエールを送りたい。
オスの白子のオーブン焼き。
これには参った。白子の本領発揮という感じ。
口の中で溶けてゆく愉悦である。
そして上海蟹雌雄食べ比べ。
白子と味噌、卵の饗宴には唸ってしまう。
自家製春雨(大判)には卵と味噌が絡む。
つるりと口に入りながらも余韻は相当に長い。
締めのご飯は焼きガニをいかす。
ここに蟹味の茶碗蒸しをかける。
締めにふさわしい蟹ご飯である。
デザートも蟹の味わいにバター、りんご、金華ハムをプラス。
どこまでも上海蟹は続く。
上海蟹をあますところなく、感激のメニューであった。
また来年も開催されることを切に希望する。
「一碗水」
大阪市中央区安土町1-4-5 大阪屋本町ビル 1F
06-6263-5190
投稿者 geode : 01:54