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2019年12月20日
「かに吉」 鳥取・鳥取駅前・松葉蟹専門店
「かに吉」の蟹を食べ進めていると、
何故もっと早く来なかったのだろうという思いが次第に強くなる。
ご主人の山田達也さんは浜坂で仲買人の資格を持ち、毎朝、蟹を仕入れる。
店に入るが、全く蟹の匂いがしないことに驚く。
色合いが、いつも見ている蟹とは異なる。
朱というより黄金色に近い感じを受ける。
最初は、なんと蟹味噌から始まる。
一般的には、濃厚な蟹味噌はもう少し後で供されるが、スタートからである。
口に含むとその意味がわかる。
なんともピュアでスッキリとしていることか。
香りと味をしっかり感じる。
次は蟹刺しである。
「これは蕾と言います」
これまで知っている「花が咲いた」状態とは確実に違う。
蕾の中に蟹の旨みやエキスが残っているのを味わう。
醤油を三滴落とすと、蟹の味わいの輪郭がはっきりする。
まだ二品目だが、相当な迫力を感じる。
続くのが蟹味噌のソルベだ。
口中で溶けてゆくと味が変化する。
マイナス30度で一年寝かした味噌らしい。
そして香箱蟹の登場である。
まずは脚の部分を食べる。
瑞々しさと甘味と香りに、一気に魅了される。
味噌と身は鮮烈なパンチを受けたような感覚を覚える。
新たな香箱蟹の世界を見たのであった。
「まだまだ序の口です」とご主人。
この後は来週に続く。
「かに吉」
鳥取市末広温泉町271
0857-22-7738
投稿者 geode : 01:06