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2020年01月14日
「鮨 原正」大阪・上之宮町・鮨
食べ疲れない鮨。
それが「原正」の主人・石川功さんの思いだ。
ここで鮨を食べるたびに、その思いを実感する。
今回はあてを数品、そこからは握り一直線だ。
あてはアワビから始まる。
歯ごたえといい、味の含ませ方など秀逸。
ナマコは優しい酸味で味わう。
あん肝のねっとり具合に胃袋は反応する。
もう少しあてが欲しい気分になるが、やはり握りへと進む。
握りは鯛から。
すし飯は小ぶりである。
すっと口の中からネタとすし飯が消えてゆく。
素敵なバランスだ。
イカは国宝ものだ。
切り目を入れることで食感も変われば甘味の立ち方が違う。
サヨリは清楚な感じと思うが、しっかり芯のある味わい。
イクラは、もっともっとと叫びたくなる。
サワラは甘味が活きてくる。
マグロのヅケは香りとねっとり感。
中トロは脂の溶け具合で味が決まる。印象的だ。
コハダは酢のきかせ方が命。柔らかな酸味が好みだ。
タコも香りが重要。
エビは温度からくる香りと甘味をどれだけ長引かせるか。
ぶりは一週間寝かせる。旨みが増してくる。
「原正」の椀物のキレと旨味の饗宴に感動する。
箸休めに最適だ。
シメサバ。贅沢ともいえる一品。
味の深まりがいい。
煮ハマグリ。軽やかながらも余韻は長い。
ウニは上品かつ甘さが鮮烈。
鯖とガリの巻物。
鯖の脂分がいい作用をする。
穴子はやはり外せない。
ネギトロは定番だが、流石である。
かんぴょうは、わさびが効いている方がいい。
まだまだ食べられるという思いが強い。
定期的に食べたい一軒である。
「原正」
大阪市天王寺区上之宮町3-30
06-6773-5518
投稿者 geode : 01:55