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2020年02月17日
「一碗水」 大阪・堺筋本町・中華料理
南茂雄さんの料理に触れると、
一皿ごとの集中力と凝縮された味わいに感動が湧き上がってくる。
昨年末に続いて1月にも訪れた。
天然の芝海老が登場した。
さっと揚げた状態だが、ネギと生姜と塩で食べると
香ばしさと甘味が生まれる。
意外なスタートであった。
ワカサギの甘露煮。
出汁の含ませ方が素敵だ。
春巻。これは立春の行事食とのこと。
筍とふきのとう。まさに春を告げる香りと味わい。
上海蟹の身が椀種である。
スープは清湯。
スキッとした味わいに上海蟹が踊る。
卵白と上海蟹。
味噌と卵が縦横無尽に活躍する。
百合根と上海蟹。
髪菜と呼ぼれる中国の藻の一種。
濃厚なスープとともにいただく。
上海蟹を使った麻婆豆腐。
上品かつ辛さの調整がよくきいている。
南さんならではの仕事である。
白ご飯は必要である。
イノシシのバラ肉にチヂミほうれん草。
脂身の柔らかな甘味が素敵だ。
アンコウを使った酸辣湯麺。
アンコウのエキスと辛さ、酸味が見事な調和をみせる。
デザートは金柑のコンポートに大納言小豆。
秀逸である。
今回も、南さんの意思の強さを感じたのであった。
「一碗水」
大阪市中央区安土町1-4-5 大阪屋本町ビル 1F
06-6263-5190
投稿者 geode : 01:19