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2020年04月07日
「つろく」 京都・二条高倉・日本料理
「つろく」という言葉に久々に出会った。
『いくらいい素材を旨く食べさせるにしても、
その価がそれにつろくするのではなければ、
大阪の舌とふところは承知しないのである』
と、大阪の文人・長谷川幸延さんが記している。
「つろく」は大阪の言葉だと思っていたが、色々聞いてみるとどうやら京言葉のようだ。
釣り合いが取れていること。という意味である。
そんな店名をつけた日本料理の店が3月初旬に開店した。
二条高倉の路地を入ったことろ。
いまの時代、確かに「つろく」という意味合いを考える時かもしれない。
前菜が2種
トマトに出汁のゼリーかけ
海老のしんじょの揚げ出し
この二品で、「つろく」の世界に入ってゆく。
あとはアラカルトで注文する。
山菜の胡麻和え。
ごまの風味が立つ。
ポテトサラダつろく風。これは気になる。
なんとも温泉卵に生へしこである。
へしこの塩分で食べる。
筍の天ぷら。
木の芽酢と塩で食べる。
豆腐の煮えばな。
豆乳ににがりを打ち、土鍋で仕上げる。
汲み上げ湯葉の直前のような感じ。
大豆の香りが甘い。
角煮つろく風。これも土鍋で炊く。
ポテトをプラスすることで様子が変わる。
造りの魚は寿司も可能。
鯛とアジを握ってもらう。
〆さばに生姜を入れ巻いてもらう。
この組み合わせは素敵であった。
色々頼めるありがたい一軒。
献立の中から発送可能なものもあり。
「つろく」
京都市中京区松屋町51
075-275-3926
投稿者 geode : 01:09