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2020年06月16日
「成生」 静岡・鷹匠・天ぷら
ようやく移動が可能となり、静岡の「成生」へ。
自粛期間中は7席を6席に減らし、
静岡在住の方限定で営業をされていたようだ。
この1席の差が大きいと、志村さん。
天ぷら鍋に対して7人分と6人分では、仕上がりが違うとのこと。
そんなことを聞きながら 食事は始まった。
しまあじは厚みがあり、味が詰まっている。
そしてみる貝は甘味に驚く。
天ぷらはメバルから始まる。
これが鮮烈なインパクトを与えてくれた。
コシアブラ。
この苦味を持ってくるのは見事だ。
ヤングコーン。
ヒゲの香ばしさと甘味の共演。
なんと銀宝が出た。
幻の魚と言われる。メゴチより貴重。
衣のサクッとザクッとの間をゆく食感に続く銀宝の香りと味。
天ぷらでないと経験できないものだ。
賀茂茄子。
衣が薄く、瑞々しさが溢れる。
この緩急のつけ方がいい。
イカは、ねっとりとした歯ごたえで甘さが増してくる。
鯵の天ぷらの印象を変えた一品。
この火入れから生まれる密な味わい。
アサリ。
大きいが味が濃密で、海のエキスが詰まる。
口直しのサラダ。
赤ムツ。
魚のもつ脂を油によって自在に扱っているという感覚がすごい。
じゃがいも。
皮目の香ばしさとマッシュポテトのような歯ざわり。
子イカ。
衣で味わいが凝縮されている。
アナゴである。
長らくお目にかかっていなかった。
衣の塩梅が見事で、穴子の存在が口中で広がってゆく様を存分に楽しむ。
さつまいも。
じゃがいもとさつまいもを同時に味わえるのは珍しい。
かさごである。
意表を突かれた一品。
穴子、さつまいものインパクトに負けない強さがある。
穴子の骨。
丼ツユにさっとくぐらす天丼。
これも進化の賜物。
構成、衣の強弱、香りの変化など素晴らしい食事となった。
「成生」
静岡市葵区鷹匠2-5-12 1F
054-273-0703
投稿者 geode : 01:05