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2020年06月23日
「おたぎ」 京都・鷹ヶ峰・日本料理
前回は奥のテーブル席であったが、今回はカウンター。
後ろに庭が広がり、居心地がすこぶる良い。
ミックスジュースが出る。
パイナップルメインの味付けで、爽やかさが舞う。
淡路の鱧、城陽の無花果に軽い梅肉。
鱧は温かく、取り合わせの妙に興奮。
椀ものは迫力あり。
スズキは、ぷっくりと味にも厚みがある。
出汁はスズキの骨を8時間かけてとったと。
勝負の一椀だと感じた。
若狭ぐじ。4日間熟成させている。
一日ずつ手法を変えており、その丁寧さが味に現れる。
昆布締めは一切なしだが、ここまでうまみが乗るのかと驚愕である。
舞鶴のとり貝。
旬で甘さが舌を覆い尽くす勢いだ。
美山の鮎。
王道の塩焼きの迫力。
「カツオ出汁で作ったローストビーフです」と
鷹ヶ峰唐辛子とイチボ。
イチボの上品な脂の乗り具合に出汁の味わいがほのかに入る。
唐辛子との出会いもローストビーフを盛り上げる。
賀茂茄子の田楽。
味噌が素敵だ。卵黄に白味噌、吉野葛で止める。
味噌の柔らかさが、茄子の味わいをきちんと引き立たせる。
じゅんさいの冷たい一品。
気持ちがぐっと落ち着く。
車海老とうずらの卵のカツ。
揚げ物ファンにはうれしい。
うずらの卵は串カツ屋の専売。
海老の質が良く、自家製ウスターソースも存在感がある。
炊きたての白ご飯は香りと甘味の饗宴。
たまごかけご飯は当然おかわり。
黄身の濃さがたまらない。
マンゴーに白ワインとスダチのジュレ、振り柚子。
まさに和洋折中の賜物。
和三盆を使ったプリン。
白玉団子と小豆。
抹茶で締める。
なんともメリハリの効いたコースであった。
遊び心と卓越した技の凄みを感じた。
「おたぎ」
京都市北区鷹峯土天井町18
075-492-1771
投稿者 geode : 01:54