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2020年07月01日
「アコルドゥ」 奈良・水門町・モードスパニッシュ
「アコルドゥ」は奈良だけでなく、関西を代表するスペイン料理店だと思う。
富雄から東大寺に移転し、奈良ということを意識した料理が散見する。
奈良を意識するというと、奈良の食材を多用となるのが一般的。
だが、オーナーシェフの川島宙さんのアプローチは異なる。
奈良の歴史、伝統、文化などに思いを巡らす。
そこから紐解き、着想を得て、食材を求め、料理を組み立てる。
カード一枚ずつに料理名が書かれている。
イツモソコニアルモノ
若草山を模した料理だ。
ほうれん草のシートの下には鮎のリエット
柿を使ったマヨネーズがプラス。
アコルドゥのaの刻印をしたパン
ふたつの土とハーブ
カツオの鉄分を大地と見立てた発想が素晴らしい。
赤いソースは赤キャベツとビーツ。
山葵のジェラートの刺激も効果的だ。
半生のエビ 淡い緑と柑橘
梅雨のウエットな感じを表現したメニュー。
左は半生のエビにインゲン豆のピューレ アボカド
右は柑橘のエスプーマにハーブ。
プレートもカトラリーも冷たく行き届いている。
大鉄砲と初夏
豆腐で作ったマヨネーズにヤングコーンのフライ。
トリュフ塩も加えて。
大鉄砲という地元の豆腐を生かした。
三輪山本の手延べパスタ麺 あおい香りとモッツァレラ
デュラムセモリナ粉で作った手延べ麺にルッコラのソース。
モッツァレラとオリーブ
麺の食感が独特である。
魚のアサード 大和丸茄子とエルダー
エルダーとはハーブでニワトコのこと。
クエをロースト ナスのペーストなどと一緒に。
香りとクエの力強さが生きる。
大和牛のアサード
唐辛子と玉ねぎ、松の実などをプラス。
大和牛の濃さが引き立つ。
桂花陳酒でつけたビワ。
杏仁のアイスクリーム、アーモンドのフィナンシェ
甘さのハーモニーがいい。
エスプレッソ
ミニャルディーズ
ますます奈良を感じる料理が際立ってきた。
「アコルドゥ」
奈良市水門町70-1-3-1
0742-77-2525
投稿者 geode : 01:37