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2020年07月03日
「天神町 むら田」 大阪・高槻・日本料理
ご主人の村田啓さんは
「露庵菊乃井」「鮨む田」「柏屋」で修業を積んだ料理人である。
お店の建築デザインは木島徹さん。
JR高槻駅から徒歩5分ほどで「天神町 むら田」につく。
店内は白木を巧みに生かし、凛とした空気が漂う。
献立 全体の主題は「青うめ」であった。
先付は
長芋羹 生海胆 蓴菜 山葵 割り醤油
水無月という季節を感じる始まりであった。
蓴菜の味わいが印象的。
椀は
鱧葛叩き 胡麻豆腐 青芋茎 梅肉 柚子
胡麻豆腐の主張がおとなしく、鱧との共存が見事に成立している。
食感と出汁の旨味がポイントだと思った。
造りは
まずイカと白身
イカのねっとりした甘味がうれしい。
カツオ
皮目は炙り香ばしさを醸す。
身は爽やかである。
八寸は
鴨ロース 車海老旨煮 丸十甘煮 とうもろこし衣揚げ 青唐焼浸し
金時草浸し 三度豆と椎茸の胡麻和え
水無月の印・茅の輪で季節感を添える。
この八寸は村田さんの思いが詰まっている。
しみじみ味わい深い。
焼物は
鮎塩焼き たで酢
鮎は、この姿もご馳走の一つだ。
頭は揚げたようにカリッと、身はふんわり、尻尾はサクッと
という3種の食感と味わいを感じる。
炊き合わせは
賀茂茄子揚煮 枝豆ひろうす モロッコいんげん 新生姜
それぞれの野菜や、枝豆感が素敵なひろうすの味など
出汁の味わいが丸くなり、炊き合わせの楽しみを感じる。
食事は
鰻と茗荷の炊き込みご飯。
鰻の脂分が生み出すコクで旨みを感じ、
茗荷のシャキシャキ感がいいアクセントに。
菓子
青梅のシャーベット
スッキリした気分で、それまでの興奮を少し緩める。
抹茶
これでピリオドという印。
料理には初々しさがあり、
ここからいかに変化するのか楽しみな一軒である。
「天神町 むら田」
高槻市天神町1-8-14 HAビル1F
072-686-1026
投稿者 geode : 01:12