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2020年07月13日
「料理屋 まえかわ」 京都・木屋町松原・日本料理
「祇園さゝ木」の料理長を勤めた前川浩一さんが、
6月上旬「料理屋 まえかわ」を開店させた。
一階カウンター10席、二階は個室だが、今は一階のカウンターのみで営業。
まだ新店の香りが漂う。
カウンターに腰を落ち着ける。
前川さんと若い料理人が二人で仕切る。
開店して1ヶ月、まだ初々しさを感じる。
新たな挑戦という秘めたる想いもきちんと伝わってくる。
先付は
毛ガニ その味噌にビーフンだ。
トマトウォーターである。
器も含めなんとも爽やかで清々しい料理である。
前川さんの世界が始まる。
続くのが
黒アワビのフリッター。
肝のソースにわさび。
火の入り具合やアワビの味わいの弾け方など秀逸だ。
椀物
淡路のスズキ
黄色のズッキーニ、三度豆、冬瓜。
しっかりした出汁の味に スズキの旨みが絡む。
造り
八幡浜の白甘鯛 胡麻和え
煎り酒でもよし。
ねっとりした馴れた味は、白甘鯛ならでは。
下津井の蛸
3日間出汁につける。
甘味と旨みの饗宴。
鳥取の定置網のマグロの手巻き。
この大胆なスタイルは 師匠譲りか。
文句なしのうまさである。
夏野菜の冷汁
青茄子、ミョウガ、きゅうり、大葉。
麦味噌をプラスすることで趣きが出る。
佐賀県産黒毛和牛のフィレ
キレイな澄んだ味わい。香りもいいのだ。
トウモロコシ、鷹ヶ峰唐辛子
やはり牛肉は素敵だ。
鱧の玉じめ 鱧は焼くと揚げるという2つの調理法。
生姜も風味がきいている。
いいバランスの仕上がり。
そうめんは柚子油。
風味がいい。
ご飯は、うなぎご飯。
焼きたてのカリッとした皮目の味わい。
料理店ならではの仕事。
桃とさくらんぼ。
季節の賜物。
春巻きは
キャラメルとあんこ 抹茶豆腐
独自の味わい。
水出しコーヒーで口の中がさっぱりである。
師匠の系譜をつぎながらも前川さんの個性が見え隠れする楽しい料理。
「料理屋 まえかわ」
京都市下京区難波町405
075-744-0808
投稿者 geode : 01:17