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2020年08月07日
「蕎麦流々 千角」 京都・祇園・蕎麦
以前は東大路通添いにあり、十割蕎麦という文字が目立った。
この春、大和大路四条下るの細い路地の中に移転をした。
わかりにくいところである。
カウンターに座りメニューを見る。
以前に比べて酒の肴が多くなったような気がする。
お茄子の揚げ浸し。
しっかり出汁に使った茄子は口に含むとうまみが弾ける。
焼きみそ。
酒飲みにはなくてはならぬ一品。
これは自宅ではできない、など会話が飛び交う。
丸ごとトマトの焼き浸し。
温かい料理だ。トマトの酸味を残しながらも出汁の味わいをやんわり感じる。
バランスがこの料理の妙だ。
鱧のそば粉揚げ。
そば粉がコロモとなると、サクッとしながらもしっとり感もある。
その感じが鱧の味わいを引き立てる。
蕎麦とうふに生湯葉、わさびの茎の醤油つけ。
これも酒を呼ぶのである。
小鮎の天ぷら。
鮎は小さくても、ほろ苦さを発揮する。
桜海老のかき揚げ。
これは技が生きる。
1尾ずつきちんと揚がっていながら全体の形をちゃんと作り上げる。
このかき揚げは何度食べても嬉しくなる。
十割蕎麦。
食感がしっかり、香りがたっぷり。
その濃密な味が十割の本領。
桜海老の天ぷらとのセットも良しだ。
このロケーションも味方につけるであろう。
蕎麦好き、蕎麦屋で酒を飲み、人たちが集まるとの予感がした。
「蕎麦流々 千角」
京都市東山区大和町18-16
075-541-4815
◆◆◆◆◆◆お休みのお知らせ◆◆◆◆◆◆
いつも門上武司のおいしいコラムをお読みいただき
ありがとうございます。
明日 8月8日より8月16日まで、
コラムはお休みとさせていただきます。
8月17日より再開いたしますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿者 geode : 01:18