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2020年09月17日
「鮨ノ蔵」 北海道・札幌・寿司
飲食店を表現する時に「変態だ!」というのは、概ね誉め言葉である。
と言っても万人受けするかは、その店との相性によるところが大きい。
札幌の「鮨ノ蔵」という小さな寿司屋に出かけた。
本当にわかりにくいところにある。
期待が高まる。
鏑を昆布出汁で火入れをしてムースに。そこにウニを絡める。
スタートの一品として優しいインパクトだ。
シラスに魚介のゼリーがかかる。
透明感あるビジュアルとさやわかな味わいの出会い。
イカにはほうれん草、アスパラガス、鰹節に山わさび。
山わさびがもたらす香りと辛味が絶妙な味わい。
牡蠣にはピーマン。
ピーマンの青味が、こんなに牡蠣とマッチするとは。
アワビは生と蒸しの中間の火入れ。
歯ごたえと香りは調理技術と食材の出会いから。
真鯛は麹で寝かせて、海老塩。
旨みの塊となったような感覚。
水ナスにはゆかり。
文句なしである。
キンキの出汁でキノコ数種。
お腹がとても喜ぶ味わい。
数の子のチーズ和え。
人気メニューだ。リピート必至!
イカに対する火入れ。
イカの香りと甘味が想像以上であった。
甘鯛。
寝かせることで旨みが深くなる。
徳島のノドグロ。
脂のきれいなこと。脂は乗っているが爽やか。
マグロは大間。
鉄分の香りと甘味が拮抗する。
貝柱。
産地に近いメリットが最大限生きている。
色っぽいアジ。
思わず笑みがこぼれる。
赤身のづけ。
香りと肌理の細やかさがうれしい。
キンキ。
奥深さを感じる。
ウニとろ。
超変化球というか変態の面目躍如の一品。
これにて終了。
次も楽しみである。
「鮨ノ蔵」
札幌市中央区南2条西4丁目 乙井ビル B1F
080-3237-5430
投稿者 geode : 01:10