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2020年09月23日
「木乃婦」 京都・新町仏光寺・日本料理
二日続けて「木乃婦」での食事であった。
今回は二日目の記録である。
「ウイスキーに合う料理」というリクエストに
高橋拓児さんが応えてくださった献立である。
ウイスキーはサントリーが発売した
SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」である。
これは世界5大ウイスキーをブレンドしたもの。
いちじくに旨出汁のジュレ
ひしがににゴマクリーム
椀物は鮒寿司
そこにウイスキーを少し垂らす。
椀の味わいに輪郭が生まれる。驚きである。
牡丹海老は日本酒・焼酎とハーブで少しマリネ
いわゆる紹興酒漬け。紹興酒ではなく日本酒を使うと
なんとウイスキーに見事に寄り添ってくれた。
どちらの味わいもくっきりである。
ヤリイカも同様であった。
穴子と銀杏の揚げ物。
添えはキュウリのポン酢に洋梨をプラス。
穴子の揚げ物にはぴったり。
「生臭いものの方がウイスキーにはよく合います」と。
食べると説得力が強まる。
マナガツオの幽庵焼き。
醤油とみりんの力とマナガツオの生臭さが必要だと。
サワラでは弱いとのこと。
かぶらをウミガメのスープで含め煮。
ウミガメのコクがウイスキーの味を引き込むのであった。
「バベットの晩餐会」という映画でウミガメのスープが登場するシーンを思い出していた。
イクラご飯。
イクラは表面だけをウイスキーで軽く洗ったという。
それがふくよかさを生み出し、半端なく味わい深いのだ。
栗のアイスには少量のウイスキー。
「ウイスキーに合わせるのは考えました」と素晴らしき献立。
相性ということを再度考えるきっかけとなった。
「木乃婦」
京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町416
075-352-0001
投稿者 geode : 01:04