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2020年10月14日
「チェンチ」 京都・岡崎・イタリア料理
岡崎の地でレストランを開いて6年だという。
すっかり定着し、安定感があるので10年ぐらい経っているのかと思っていた。
イタリア料理店というより
京都でイタリア料理をベースに新たな料理を食べているという感覚が強い。
まず最初に8種類のハーブが入った液体を飲む。
レモングラス、オレンジピール、ローズヒップ、マリーゴールド
ルイボス、ハイビスカス、ペパーミント、エキナセアである。
ビタミン補給や免疫力アップ、胃袋の活性化などに効果があるとの説明。
気分はスッキリである。
グリッシーニをかじる。
定番のペルシュウとブッラータ
ブッラータの前には落花生を熟成させピュレ状態にしたもの。
この2品で一気に「チェンチ」の世界に馴染んでしまう。
枝豆 白海老 檸檬唐辛子
白海老はフリット
枝豆のソースは青大豆で豆乳プリンを作る。
自家製レモンの唐辛子 マイクロキュウリはピクルスに
酸味とコクと食感と甘さの饗宴だ。
茄子 オクラ トマト 伝助穴子
伝助穴子は炭火で火入れ
万願寺唐辛子は煮浸し トマトは乳酸発酵させピュレ
オクラの花はピクルスと発酵や酸味の使い方が見事である。
とうもろこし 鮎 ハレヤ ハーブ
鮎の分解と再構築 プラスワンの料理
クレープ生地に鮎のペーストを練り込み、中には鮎の身やアマゾンカカオのジャムを含ませる。
上にはミントとディルのヨーグルトに粒コーン。
進化し続ける坂本シェフの姿である。
ひよこ豆とインカの目覚めのコロッケの上に剣先イカ
パプリカのピュレ
バランスのとれた料理である。
蓮根 七谷鴨 山椒
七谷鴨は20日熟成
蓮根のシャキシャキ感と鴨のしっとり感の差異も面白い。
トマト 茄子 秋刀魚 茴香 スパゲッティ
季節感満載のパスタ
ういきょうと秋刀魚のコンビネーションは素敵すぎる。
ゆり根 天然舞茸 原木椎茸 リゾット
これまた季節を象徴する料理であり味わい。
エクレア
ゴマとカカオとパッションフルーツ
無花果 ピスタチオ ビール
桃 生姜 金木犀
バースデーケーキに感激。
坂本シェフの思想がますます料理に反映されたと感じる。
料理をジャンルというより、個人の考えをいかに提供するか。
そんな思いを強くしたディナーであった。
「チェンチ」
京都市左京区聖護院円頓美町44-7
075-708-5307
投稿者 geode : 01:11